冬は窓断熱と窓遮熱どちらが効果的?

窓断熱の種類と効果

冬は窓断熱と窓遮熱どちらが効果的?

3月に起きた東日本大震災以降、
人々の省エネ・節電意識はもの凄く高まりましたよね。
2011年の夏には、原子力発電所の稼働停止が相次ぎ、
電力供給不足が不安視されました。

 

 

各家庭でいろいろな対策を練られたのではないでしょうか。
その対策の1つとして、窓用省エネフィルムがあります。
日差しや紫外線を遮る効果を持つフィルムを窓に貼ることで、
冷房効果を高め結果、省エネへと繋がるのです。

 

 

ここ数年の間で、飛散防止目的のフィルムも含めて需要が急増しています。
矢野経済研究所が2011年10月に行った窓用フィルムの市場調査では、
2011年は建築用全体で前年比53.5%増が見込まれるという結果が出ているほど。

 

 

 

冬場におススメ!暖房の熱の通過を防ぐ断熱タイプ

しかし、夏には効果的でも暖房を要する冬にとっては、
あまり適していないのも事実です。
その理由として、まず日当たりの良い南向きの部屋でも窓用フィルムを貼っておけば、
室内の温度が上がりにくい…という点は想像付きますよね。

 

 

室内の熱のうち48%が窓など開口部から逃げていく仕組みになっているのです。
遮熱機能がクローズアップすることで夏場の冷房効果を高めることが出来ますが、
この遮熱機能が冬場の暖房効果にとっては逆にマイナスな存在となってしまいます。

 

 

冬場の暖房効果を高める為には、エネルギーロスの大きい開口部の断熱化が必要となり、
つまりは室内から戸外へ出ていく熱の通過率(熱貫流率)を低くする断熱が理想的なのです。

 

 

 

断熱タイプは1年間使える

断熱機能を持つフィルムは、一般に販売されていて誰でも購入することが出来ます。
しかし、メーカーによると市販されている多くのフィルムは
室内の熱が外に逃げるのを防ぐ熱流出低減率は0〜10%程度と言われています。

 

 

これから先、どんどん省エネの意識が高まり
窓用省エネフィルムの需要も高まると考えられています。
各フィルムメーカーでは、本格的に断熱フィルムの開発に力を入れているようです。

 

 

例えば日東電工は、日差しを約40%カット、紫外線を99%カットして冷房効率を高めると同時に、
室内からの熱流出を約35%減らすことが可能な窓用省エネフィルムを既に開発しています。
2012年の下期から本格的に販売する計画となっています。

 

 

この窓用フィルムならば、年間を通して効果を発揮することが出来ます。
窓用フィルムに省エネ効果は、基本中の基本となっています。

 

 

他にも紫外線カットや災害時の飛散防止、
外から中が見えにくくなるなどの効果を備えているものも珍しくありません。
年間を通して窓用フィルムを使うのであれば、
室内からの熱流出をどの程度抑える断熱性能を持っているのか、
販売店など購入先できちんと確認するようにしましょう。

 

 

 

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