窓断熱フィルムの特徴

窓断熱の種類と効果

窓断熱フィルムの特徴

窓断熱フィルムと言えば、私たちにとって身近な存在となっていますよね。

窓断熱フィルム

 

窓ガラスに施工する遮熱・断熱材の中では、1番ポピュラーなのではないでしょうか。
そんな窓断熱フィルム、市場に出回り始めたのは約40年も前のことです。

 

遮熱・断熱効果の他にも万が一、ガラスが割れた時に破片が飛び散らないようにする為の「飛散防止効果」が付いているのも特徴の1つです。
また、結露防止にも一役買ってくれます。

 

 

しかし、下記のようなデメリットの方が大きいのが難点となっています。

 

 

・耐久性が弱い
・だいたい5〜7年しか持たない
・熱による割れや変色の発生
・フィルム表面が傷つきやすい
・コストが高い
・ほとんどの商品が半透明

 

窓断熱フィルムによるガラスの熱割れについて

冷暖房の効率アップ、結露対策にには打ってつけの断熱フィルムですが、
どの窓に貼っても良いというわけではありません。
貼ってはいけない窓に貼ってしまうと窓ガラスが割れることもあるので大変危険です。

 

また、断熱フィルムOKの窓に貼ったとしても場合によっては同様に、
割れてしまう可能性もゼロではありません。

 

今回は断熱フィルムを張ってはいけない窓のタイプ、
そして何故窓ガラスが割れてしまうのかについて説明します。

 

 

【断熱フィルムに適していない窓ガラス】

 

・ワイヤーガラス
・ペアガラス
・防犯ガラス など

 

 

窓ガラスが割れてしまう理由

「熱割れ」という現象、聞いた事はありますか?
何もしていないのに突然、窓ガラスが割れた!
窓ガラスの端からヒビが入ったり、悪化すると蛇行しながらひび割れしていたりします。
また、破裂したように割れ落ちたりする場合もあるので、近くにいたらそれこそ大惨事を招いてしまう可能性もあるのです。

 

窓断熱

窓ガラスに直射日光が当たると一定部分だけが温まり大きく膨張し、サッシに埋め込まれます。

しかし直射日光が当たらない部分は逆に膨張が少なくり、結果、1枚のガラスの中で温度差が出来、引っ張る力が生まれるというわけです。
この引っ張る力が限度を超えてしまうと、熱割れといった現象が起きてしまうのです。

 

この熱割れ、日差しが強い夏に起きる印象が強いかと思いますが、実は冬の晴れた日の午前中のほうが発生率は高いことが分かっています。

 

 

断熱フィルムで熱割れしてしまう原因

断熱フィルムを張ることによって、今までは素通りしていた太陽光の熱は吸収され、
室内に侵入できないようになります。

 

室内に熱が入ってこない分、断熱フィルムの温度は急上昇します。
そして窓ガラスに熱がこもり、温度差はより大きくなり引っ張る力も大きくなるのです。
何も貼っていない窓ガラスには熱がこもることはないので、熱割れの心配はないと言えます。

 

ここで1つアドバイスですが、ワイヤーガラスに断熱フィルムを貼ることはおススメ出来ません。
ガラスの中に埋め込まれている金属ワイヤーは熱を持ちやすいので、
一般的なガラス以上に温度差は大きくなるのです。
また、温度差が生じる箇所が多いので熱割れ発生率も高まります。

 

窓断熱

 

<意外に見落としやすい注意点>
・断熱フィルムの部分貼り
・ブラインドを半分だけ上げる
・カーテンを半分だけ閉める

 

これらも窓ガラスに温度差を作る原因になるので、
熱割れしやすい環境を無意識に作り上げていると言えます。

 

「貼ってはいけない窓に貼ってしまうと窓ガラスが割れることもある」と前文にも書きましたが、
例え断熱フィルムを貼っていなくても一般的なガラスでも熱割れをする可能性は十分にあります。
ワイヤーガラスが良い例かもしれませんね。

 

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